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2010. 11. 25  
フォレフの話をその後も聞いたが、
ようは付け焼刃の戦闘訓練よりも基礎体力を重視しろというのが
彼の論旨だった。

いうことはわかる。
それに私なりに思うのは、
ヘタに戦闘訓練など行えば、
戦える要員として兵力に組み込まれることになるだろう。

上層部も私の部隊が少年兵のみだと言う事を知っている。
なおかつ大人は大人なりにこの少年兵たちを気遣っている。

それは彼らが兵士としてではなく、
子供と言う観点で見られているに他ならない。

しかし戦闘可能であると判断されれば、
兵士として戦場に送り込まれる事になる。

その先に待ち構えていることは言うまでもないだろう。

彼に礼を言って私が隊の兵舎へと帰ると、
兵舎では軍曹が待ち構えていた。

「何か妙案を手にいられましたか?」

軍曹の堅い表情はこの先の事を楽観視して居ないからだろう。
私は世の中というものは生き難いものだと信仰しているので悲観主義と仲がいい。
その悲観を口に出さないように極力気をつけてはいるが。
軍曹も同じ類の人間なんだろうなと思う。

「行軍装備で長距離を走って基礎体力を付けさせろってアドバイス受けた」

私の言葉に軍曹の表情が少しやわらかい物となった。

「確かに。ウチのガキどもにはそれが最適ですな」

「異論はない?」

「ハッ!
 歩兵で一番重要なのは持久力です。
 戦場を何時間も駆け回ることもあれば、
 長い距離を行軍することもあります。
 特に行軍の際、プロンテラ軍の一般兵士の
 脱落率をどれくらいか知ってますか?」

行軍は多くの脱落者を出す。
戦闘時の戦死者よりも多いはずだ。
私が答えないのを汲んで軍曹が言葉を続ける。

「行軍する地形にもよりますが、
 この辺りの様な森林地帯を20km程度行軍するだけでも
 1割程度が脱落します。
 途中で戦闘行為などがない場合でもです」

一般的に部隊の損耗率が3割に達した時点で『全滅』とされる。
組織的な戦闘能力を喪失した状態となるわけだ。

例えば戦場に到達する以前に部隊の3割が脱落していた場合はどうなるか?
答えは『全滅』。
戦場に到達した時点で、既に組織戦闘能力を喪失しているということになる。

軍曹の言うように1割喪失していたとするならば、
『全滅』しやすい状態であるということだ。

「長距離を走らせて持久力を付けさせる目的は
 おそらくその脱落率を減らすことにあると思われます」

なるほど。
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Comment
行軍でそんなに脱落がでるのか;
勉強になるw
孫子曰く
「故に軍争は利たり、軍争は危たり。
故に軍を挙げて利を争えば則ち及ばず、軍を委ねて利を争えば則ち輜重損てらる。
是の故に、甲を巻きて趨り、日夜処らず、道を倍し行を兼ね、百里にして利を争えば、則ち三将軍を擒にせられ、勁き者は先だち、罷るる者は後れ、其の法十の一にして至る。
五十里にして利を争えば則ち上将軍をたおし、其の法半ば至る。
三十里にして利を争えば則ち三分の二至る。」
だそうです。

なお、旧日本軍の「六キロ行軍」(小休止を含めて一時間六キロの割合)では脱落者が1割2割出るそうです。

20kmで1割というのは控えめに言っているようですね。
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