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2006. 07. 27  
しかしなあ…何から話したもんか。

「あの…退屈ですか?」
向こうから話し掛けられちゃったよ…

「ん、まあ…話自体は終ってるので、何で待ってて言われたのかわからないんだよね。エリーゼ…卿の方は?」
なんか年下の娘さんに卿とかつけるのに躊躇しちゃうな。

「あ、エリーゼと呼び捨てでお願いします。あんまりそういう呼ばれ方慣れてなくて」
と、恥かしそうにエリーゼが笑う。

………なんかこの娘かわいい。

いや、そういう趣味があるわけじゃないんだ。
ホントニナ。

「じゃあ、エリーゼと呼ばせてもらうね」
「はい!」
快活な言葉が返ってきた。
……ああ、若さって素晴らしい。

「で、エリーゼの方は?」
「部隊の月間予算の決済書類でして、これの承認印貰えないと備品とかの購入資金が…」
「えっと、どんな仕事してるの?」
まあ知ってはいるんだけどね。聞くのがお約束だろうし。

「そうですね。一応首都警備の小隊の方を率いてます。町案内の兵士とかの部隊になりますね」
「警備というと古木の枝なんかの対応も?」
「通報に応じて駆けつけます。あとは市内での事件や事故等の捜査なんかもします」

ほうほう。
んじゃあいっちょ意地が悪いことを聞いてみようかな。

「そういえば最近、警備兵が冒険者と殺傷沙汰起こしたのが話題になってるね」

酒場で暴れだした二人の冒険者を収める為に警備兵が武器を振るい、
一人を死亡させ、一人を重傷に負わせたという事件が起こったのはついこの前のことだ。

私からすれば、分別のつかない阿呆が結果的に死ぬのは大した事だとは思わない。
ただ、さらに分別のつかない連中が、
取り締まった側を吊るし上げてるのは、ちょっとなあと思う。

我々冒険者と、街に住む市民とは明らかに世界が違う。

それの自覚もなしに一般市民と交じり合う街の中で
冒険者としての行動を持ち込むあたりに
近年の冒険者側の傲慢さが窺い知れる。

魔物の活性化で大陸中の平和が乱され、
不足した国防力の一部を冒険者が担うのは悪いことではないが、
それ=(イコール)冒険者が市民より偉いというわけではないと思う。

だからと言って殺すことなどあるかという意見もあるが、
武器はそもそも殺す道具だ。
それを引き抜いた状態で事象にあたり、
ケガですんだ程度だった方がメッケモンだ。

人命が尊重されるのは時と場合によりけり。
双方が無手で争っていたところに武器を持って入ったならば
批判されるべきではあろうが。

私がかの警備兵の立場であったら、たぶん二人とも殺してるな。
武器もって殺気だった相手に割って入って、
何事もなく双方を抑えるなんて芸当は物語の中だけだ。

とはいえ、抑えれば(いい意味でも悪い意味でも)反発するのが冒険者だ。
当局も頭の痛いネタだろうな。

やはり意地が悪い話の振りだったかな。
エリーゼの表情がみるみると沈んだものになっていくのがわかった。
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