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2006. 07. 24  
エイミー卿はちょっと待っててねと言うように私に合図すると、自ら執務室の扉を開けた。

扉の向こうにいたのはまだ10台の域を出ていないだろうぐらいの金髪の少女だった。それも事務官ではなく、武装した騎士だ。
その彼女の鎧には正騎士の証である双頭の鷲の紋章が刻まれており、さらには驚いたことに小隊長の階級章までついている。

ちなみに小隊長は、騎士10名を小隊とした編成での隊長だ。
騎士10名といっても概算的なもので、実際はこれに数名の騎士候補、つまり従士が加わって小隊となる。

またプロンテラ軍の正式な運用としては、この騎士小隊の指揮下に兵小隊というのが加わる。兵小隊とはプロンテラ兵50名からなる運用単位で、騎士小隊+兵小隊の総勢60余名がプロンテラ軍において小隊と呼ばれる。

プロンテラ軍においては小隊・中隊・大隊・師団という運用単位が良く用いられている。その他にも運用上関係で連隊・旅団・分隊などという運用単位もあるが、これらは現場用語みたいなもので、平時においてはあまり用いられない。

小隊は正式な運用単位においては最少であるから数も多いが、実際簡単になれるものではない。ましてや修練を積んだ騎士のなかでも選抜された存在であるが故に、多くは20台半ばから30代。10代の小隊長などが存在すること自体が私にしてみれば驚きだ。

少女は略式の敬礼をすると書類の束をエイミー卿に渡した。
エイミー卿は少女に対してもしばらく待つようにとの指示を与え、受取った書類の束を執務机まで運ぶと何事か書類の決裁を始めてしまった。

放っておかれて手持ち無沙汰になってしまった私と少女は顔を見合わせて苦笑した。

それに気がついたのか、エイミー卿はふと顔を上げて少女に言った。
「エリーゼ、あなたも座って待っていて」
エリーゼと呼ばれた少女騎士は「はい」と答えると、私の向かい側に座る。

私的な印象を申し上げると、エリーゼ嬢には年齢相応のなんとも可愛らしい印象を感じた。
肩のあたりで切り揃えられた金髪は金糸を思わせるような艶やかさを持っていたし、目鼻立ちはすっきりとしていて整った容貌というのはこういうことかと思わず納得できてしまう。

ただ唯一、眉間から鼻筋を通って頬近くまで伸びる刀傷が、何よりも強い存在を放っていた。

顔に刀傷をもつ金髪の騎士?
はてどこかで聞いたことあるな。
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