2014. 09. 25  
-横鎮提督のとーこさんじゅうはちさい-(MI作戦Vol.3)
「MI島確保作戦」

MI島攻略の勝利の喜びもつかの間、
深海棲艦はいち早く増援艦隊を呼び寄せ
MI島の奪還に動いた。

僅かな時間で再出撃となった聯合艦隊の艦娘たちは夜の闇に覆われた海域を
最後に敵艦隊の位置が確認されたMI島の東南東方面へ進んだ。

進む最中で深海棲艦の増援艦隊と遭遇、
これを撃破していくも偵察時に発見したという大型深海棲艦は見当たらず、
敵主力艦隊の存在が艦娘たちのプレッシャーとなっている。

主力艦隊を逃せば、
ここまで積み上げてきたMI島攻略の成果が無に帰すのだ。

水平線に暁の明かりが灯り、
闇一色だった空が濃紺にまで薄まり始めていく。

赤城「夜明けですか…」

加賀「好都合かもしれません。さらに索敵機を…」

榛名「ハルナ1号機、北東に敵艦隊発見です!」

加賀の言葉が終わらぬうちに、榛名が声を上げる。
榛名搭載の零式水上観測機が敵艦隊をとらえたのだ。

金剛「榛名。敵艦隊の編成を教えるデース!」

榛名「…空母型の大型深海棲艦が1、ヲ級Fが2、ル級Fが1、ニ級後期型が2です」

聯合艦隊の艦娘たちからワッと歓声が上がる。

赤城「敵主力艦隊ですね! 榛名さんお手柄です!」

加賀「空母型の大型深海棲艦というのは?」

榛名「空母棲鬼と同じか、それ以上だと判断します」

蒼龍「『姫』クラスでしょうか…」

飛龍「これは大航空戦になりますね」

赤城「全艦、戦闘配備を第1種に変更。北東に進路をとれ!」



20140923.jpg
聯合艦隊、敵主力艦隊と接触。

龍神丸の船上で提督はその報告を聞いた。
もはや前段階として積み上げるものはすべて積み上げた。
あとはそれが織りなす集大成の完成を待つばかりだ。

響(Bep)「…司令官?」

とーこ(提督)「ん? 何だい?」

響(Bep)「笑っているのかい?」

とーこ「笑う? なんで?」

響(Bep)「…見間違いだったならいいんだ」

とーこ「(笑っていた? この状況で?)」

自覚していないだけに背中に冷たいものが走るのを感じる。
艦娘たちを死地に追いやりながら、
それに愉悦を感じていたなどあってはならないことだ。
わずかながらに残る理性はそう訴える。

響(Bep)「(やっぱり笑っているよ…司令官)」

響はひどく悲しい気持ちになった。



20140923_2.jpg
空母棲姫「ヒノ…カタマリトナッテ…シズンデシマエ……!」

赤城「第1次攻撃隊! 発艦して下さい!」
加賀「ここは譲れません」
飛龍「友永隊、頼んだわよ!」
蒼龍「江草隊、飛龍に遅れを取らないでね!」

200を超える艦載機が陣形を組んで敵艦隊へと迫る。
敵艦隊の空母からも同様の艦載機が飛び立ってきた。

摩耶「対空防御! 近寄らせるな!」

第2艦隊が摩耶を筆頭に空へ向けて弾幕を張るも
対空砲火をすり抜けてきた敵艦載機が加賀に襲いかかる。

赤城「無事!?」

加賀「ええ。赤城さん…貴女を残して沈む訳にはいかないわ…」

敵艦攻の雷撃により加賀、小破。
こちらの第1次攻撃隊はニ級後期を1撃沈、ヲ級1小破。

金剛「さぁて! 行きますヨ~! Burning Love!!」
榛名「勝手は! 榛名が! 許しません!」

金剛、榛名の主砲が轟音を立てて敵艦隊に砲弾の雨を降らせる。

飛龍「第2次攻撃の要を認めます、急いで!」
赤城「第2次攻撃隊! 全機発艦!」
加賀「あたまにきました」
蒼龍「蒼龍隊は対空警戒を厳として」

空母棲姫「オチロ! シズメ!」

激闘は十数時間に及んだ。
聯合艦隊の損害は榛名が小破。赤城、蒼龍が中破。加賀、飛龍が大破。金剛は損害軽微。
敵主力艦隊は空母棲姫損害軽微。ヲ級Fを1、ニ級後期型を2撃沈。ル級F、ヲ級Fが1中破。

加賀「これ以上の戦闘継続は、私達には無理ですね…」
赤城「第1艦隊は後方に下がります! 第2艦隊、お願いします!」

鳥海「追撃します!逃がしません!」
摩耶「ハハ! こっからが本番だぜ!」

戦場は再び夜の帳に覆われる。

神通「探照灯照射!」

神通の探照灯が空母棲姫を捕らえた。

空母棲姫「オノレ!」

敵艦隊からの砲撃が神通に集中する。
集中する攻撃を巧みな操艦で避け続けながら、
探照灯の光は依然、敵艦隊を捕らえ続ける。

神通「攻撃を集中させて!」

島風「五連装酸素魚雷! いっちゃってぇー!」
時雨「ここは譲れない」
夕立「夕立、突撃するっぽい!」

水雷戦隊の雷撃によりヲ級F、ル級Fを撃破。

鳥海「残るは空母棲姫だけよ! 主砲よーく狙ってー…撃てーっ!!」

空母棲姫「アアアア…ヒガ…キエナイ…マンシン? ソンナハズハ…」

摩耶「ごちゃごちゃうるせぇ! これでも食らいやがれ!」

摩耶の砲弾が空母棲姫を捕らえる。
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空母棲姫「シズカナ…キモチニ…そうか…だから私は……」

フタサンニイマル。
聯合艦隊、空母棲姫からなる敵増援艦隊主力を撃破。



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敵増援艦隊主力撃破の報は
すぐさま龍神丸で待つ提督にも伝えられた。

とーこ「状況終了。現時点で戦闘態勢を解除する。聯合艦隊の全艦、よくやってくれた。鎮守府にも打電『ワレ、MI作戦ヲ完遂セリ』」

響(Bep)「司令官、お疲れ様」
川内「まあ最後に出られなかったのが残念だけど」

とーこ「お前たちもよくやってくれたさ。70年目の勝利か…」

「観月提督、鎮守府より通信です」

※提督は観月刀古という名前です。

とーこ「ありがとう。つないでくれ」

???『こちら横須賀鎮守府艦隊本部、大淀です』

とーこ「どうかしたの? 作戦終了はさっき打電したとおりだけど」

大淀『提督、これから報告することを落ち着いて聞いてください』

とーこ「?」

大淀『5時間前。硫黄島守備隊より、深海棲艦の大規模艦隊発見の報告がありました』

とーこ「大規模?」

大淀『10前後の大型深海棲艦を含む150隻の大艦隊が北上中とのことです』

とーこ「はあ!? 何だその数」

大淀『硫黄島守備隊の零式水上偵察機が敵艦隊に発見されるまで約3時間、その動向を探っていましたが…』

とーこ「……」

大淀『敵艦隊の目標は本土への攻撃にあると判断されました』

提督は力のままにコンソールに拳を打ち付ける。

とーこ「つまり、我々の作戦は壮大な釣餌で、深海棲艦の真の目的は本土強襲にあると?」

大淀『…はい。敵艦隊の航行速度は約30ノット。本土到達まであと15時間の計算です』

MI島より本土までは約4000㎞。
龍神丸の全速力を持ってしても約53時間を要する。

大淀『すでに大本営、軍令部には報告済みです。あと数時間後には国民に対して公表と避難指示が発令されるとのことです。提督、私達はどうすれば…指示を、指示をお願いします』

思い起こせば、前大戦のミッドウェー攻略作戦では
海軍の暗号が筒抜けとなっていたという。

AL/MI作戦が深海棲艦側に察知される可能性を全く失念していた。
勢力を傾けて行う大規模作戦の間は鎮守府の戦力は落ち、本土の守りも薄くなる。
それを深海棲艦側が突くことを何故想定しなかったのか。

戦争は常に悲観的な予測で行うものだと、かつての上司だった人物は言っていた。
言葉では理解していた。

だが、作戦遂行のために積み上げたもので満足し、
攻め込むことだけを考えて、攻め込まれることを全く考えていなかった。

赤城や加賀の慢心を咎めながら、
一番慢心に浸っていたのは自分自身であったのだ。

とーこ「(どうすればいい? どうすれば…)」

現在は遠距離との通信も可能であるが、
深海棲艦が本土に接近するにつれてこれはほぼできなくなることが予測できた。
深海棲艦はある種の電磁波を発し、通信を阻害するのだという。

それ故にこの場から本土防衛の艦隊指揮は行うことはできない。

とーこ「大淀、その場に吹雪はいる?」

吹雪(秘書艦)『はい、司令官』

とーこ「長門、陸奥、大和は?」

長門『揃っているぞ提督』

しばしの沈黙。
提督は両目を閉じて、極力平静を保つべく、大きく息を吐きだした。

とーこ「これより、吹雪を艦隊司令代理とし、本土防衛戦における指揮官に命ずる」

20140923_5.jpg
MI作戦終了。作戦は本土防衛戦に移行します。


MI作戦終了です。
私は夏イベではE6クリア出来ていないので、
本土防衛戦はオリジナルな展開となります。
趣味丸出しな展開となると思うのでどうぞお付き合いください。
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