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2014. 07. 22  


2013年

太平洋の海原をニミッツ級航空母艦ジョージ・ワシントンを中心に据えた米海軍第7艦隊が進んでいた。
ジョージ・ワシントンからは慌ただしく艦載機の発艦が進められており、直衛のミサイル巡洋艦とミサイル駆逐艦がその周囲を守るように警戒を強めている。

昨今、中華人民共和国が太平洋へ拡大を企図し盛んに挑発を繰り返しているとはいえ、第7艦隊が太平洋最強の座にあるのは揺るぎない事実だろう。
その最強の海軍が今、未曾有の状況に追い込まれつつあった。
 
「飛行隊が奴らを発見しました。距離15海里」

「レーダーは?」

「いえ依然、反応がありません」

「……」

「飛行隊から攻撃指示の要求が」

「攻撃を開始しろ」

「ハッ!」

緊張感の漂う沈黙がその場を支配する。
 
「飛行隊からの通信途絶」

「飛行隊の反応、レーダーからも消えました」

「バカな…」

指揮官から嘆息が漏れた。
と、時をほぼ同じくして水平線を遮るように3つの水柱がそそり立った。
程なく水柱が消えると、巨大な生物がその場に姿を現す。
 
「KAI-JYU…」

それは遠い昔に日本の映画で見た怪物を彷彿させた。
水爆実験により海底に潜んでいた太古の怪物が目覚めてTokyoを襲撃する。
あれはフィクションの出来事だったが、目の前に現れたものは紛れも無い現実だ。
 
その場は慌ただしい喧騒に包まれる中、指揮官からチラリと隅へと視線を移した。
そこには濃紺の軍衣に身を包んだ二人の男がいた。一人は壮年で、一人は中年。
明らかに米海軍と異なるその軍衣はかつて帝国海軍と呼ばれていた軍隊が使用していたものだ。
 
二人のうち壮年の方が、中年の方に話しかける。
 
「やはり現れたな」

「ああ。間違いない。『深海棲艦』だ」

ミサイル巡洋艦から放たれたミサイルが巨大生物に命中し爆炎に包まれた。しかし爆炎がおさまると無傷の巨大生物の姿が再び姿を現れる。
巨大生物の口から大口径の砲身が現れて火を噴き、ミサイル駆逐艦に命中する。一瞬の間の後に砲撃を受けたミサイル駆逐艦が轟音とともに爆沈した。
艦載機の無数の対艦ミサイルによる攻撃も巨大生物は傷ひとつ負った様子はない。
太平洋最強の艦隊は巨大生物から一方的な蹂躙を受けていた。

「こちらの攻撃は敵性生物に命中してはいますが、有効な打撃を与えられていません」

「あちらからの攻撃により、轟沈3、大破1。本艦も中破状態にあります」

指揮官は傾いた室内を見回しつつ深く息をつき、濃紺の軍衣の二人のうち中年の方に向かって口を開く。

「アドミラル。どうやら貴方の言うとおり、我々にはあのKAI-JYUを撃退することはできないようだ」

「奴らに通常の兵器は効きません」

「信じられないが、そのようだな。我々ができることはもう無い。以後の指揮権は貴方に委ねよう。だが、アドミラル。貴方がたにあのKAI-JYUを倒すことが出来るのかね?」

問われた男は口の端を僅かに釣り上げる。
 
「そのための、艦娘です」

巨大生物との戦闘が行われている場所より少し離れた場所に1隻の船が航行していた。
それは客船のような外観ではあるものの船尾には門扉が備わっており、門扉が海面に向かって降りつつあった。
門扉が降りきると、船内に5人の少女の姿が現れた。
10代半ばくらい彼女らには煙突や推進器など艤装がなされ、砲塔や魚雷管などおよそ少女には似つかわしくない武装が施されている。
 
『これより作戦行動に入る。全員、準備はいいな?』

スピーカーから若い男の声が聞こえた。

「はい司令官。準備は万全です!」

「お任せください。ご主人様!」

「いよいよ私達の出番ですね!」

「はわわ、緊張するのです…」

「ま、適当にやらせてもらうわ」

『この戦いが人類の今後の行末を決める。言い古された言葉だがあえて言わせてもらう。皇国の興廃此の一戦に在り、各員一層奮励努力せよ!』

「「「「「 了解! 」」」」」

「艦隊錨揚げ! 出撃します!」

少女たちが船外へと飛び出し、戦場へ向けて海上を滑るように進んでいく。
 
時に、2013年4月。戦争はこれより始まった。
 
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とーこ(提督)「っていう話を聞いたんだけど実際のとこどうなの?」

ここは横須賀鎮守府の提督執務室。白い軍衣の女性が少女に向かって問いかける。

吹雪(秘書艦)「あの…司令官? おしゃってる意味がわからないんですが…」

とーこ「アメリカさんが深海棲艦相手の海戦でコテンパンに負けた時に、艦娘が撃退したとか何とかいう話らしんだけど? 私が着任するより前に」

吹雪「いえ。私は知りません。私は司令官が来られるまで鎮守府内で雑用をするしかできなかったので、外洋には出ていませんでしたし」

とーこ「うーん… じゃ、まいっか。なんかベラベラ喋ったら、ちょっと喉渇いたね」

吹雪「お茶でも入れてきましょうか?」

とーこ「オナシャス!」

吹雪が執務室から出て行った後、提督は執務机の引き出しから1枚の写真を取り出す。

『April 20, 2013』と言う日付の下に『Fubuki-class DD』と走り書きがされ、手に持った砲塔で砲撃戦を繰り広げる一人の少女の姿が写されていた。
提督は写真をしばらくピラピラと弄んだのち、長く深い息をつくと再び引き出しの中に仕舞いこんだ。



ええはい。
夏コミの原稿のためしばらく書込みできませんでしたが
息抜きのために2時間位で書きました。
なお、原稿はまだ終わってません。

これからまた原稿に戻ります。
艦これは10回遠征と10回戦闘の任務が終わる程度にやってますが
10回遠征のうち朝の出勤までに6回程度終わってるので、
夜はほとんどやってない感じ…

5-4の攻略中で止まってます。

原稿が終わったら5-4の攻略に入ります。
階級は一時期大佐まで落ちました…
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